和美ちゃんスクールライフ
和美ちゃん 9話文化祭編?
作:kagerou6
「ありがとうございました♪」
ぼくはそう言ってお金を受け取ると、相手に向かって微笑んで顔を見つめた。
・・・こいつは、4回目じゃないのか?・・・レシートを見て計算しながらぼくは相手の顔を見て何時頃来たか思い出そうとしていた。
・・・たしか、さっきも・・・レシートに金額を書きこみスタンプを押し、相手に渡そうと顔を上げると目が合った!ぼく!
・・・うわぁ、見つめるなぁ〜・・・
相手の行動ですっかり慌てて、ぼくは何時ころ来たのか思い出せない。
相手は慌てているぼくにニヤリとすると、お金を置いて立ち去っていく!
だが、レシートはとっても(笑)大事そうに抱えて・・・
・・・レシート、何するんだ?・・・大事そうに抱えていくレシートがぼくはなぜか気になっていた。
トレイにコップを載せ、裏に下がって行くと佳子がぼくの事を見つめていた?
「なに?・・・何か付いてるの?」
「う〜ん・・・可愛いけどさ、特別ってほどでも・・・」佳子は訳の判らない事を言い、腕を組んだまま、ぼくを見ている。
「佳子?・・・なんなの?」
「さっき、和美の事写真撮っていいですかって聞かれてさ」少しだけ怒っているような佳子である(汗)
「聞かれたからって・・・それが?」ぼくはそう聞き返し、じっと佳子を見つめると
「だって・・・私だって浴衣!着ているのよ!」そう言って握りこぶしを作っている佳子!
「そりゃ〜・・・和美は可愛いけどさ・・・」
「なんで、私を撮ってくれないのよ(怒)」
理不尽な佳子であった・・・
「佳子・・・それって部とかなにか?」ぼくはトレイを志乃に渡して、佳子に聞いてみた。
「どうかな?・・・見たことないような?」そう言いながら腕を組んでいる佳子。
「なら・・・知らない連中には佳子の良さがわからないんだよ♪」ぼくがそう言うと佳子はにんまりと笑って
「そだね♪」と、機嫌をなおしてテーブルに向かう。
・・・ふぅ、これだから佳子は・・・見つめるぼくに志乃は気付いて笑っている。
「内緒だぞ?」ぼくがそう言うと、志乃は大きく頷いた。
「でもさ・・・志乃?」ぼくは洗物をしている彼女にさっき佳子の言っていた”連中”の事を聞いてみると
「・・・ウチに写真部ってないはずだしなぁ・・・」志乃はコップを片付けながらそう教えてくれた。
「そうか・・・じゃあ、生徒会かなぁ?」
「どうかな?・・・でもさ、それだけ和美のことが広まっているって事なんだしさ♪」
「ファンクラブでも出来ていたりして♪」
「志乃・・・それ怖い!」ぼくがそう言うと志乃は笑い出した!
「時間だよ・・・斉藤さん」委員長の佐藤はぼくに時計を差し出して、休憩してくるように言う。
お店は閉めることはできないので、交替で他の見学をする事になっているのだ。
「ぼく一人きりなの?・・・エリーとか佳子は?」時計をしながら聞き返すぼく。
「エリーさんはこの後、鈴木・田中は終わったんだ」佐藤はそう言ってたこ焼きを食べている佳子を指差した。
「他はちょっとなぁ・・・ボディガード兼務(笑)で田中と休憩してきたら?・・・」佐藤はそう言って、入り口に座り客引き(笑)をしている田中に目を向けた。
「でも、今日って学校内の展示だけでしょ?・・・なら一人でも大丈夫・・・」ぼくはそう答え一人で出て行こうとすると、佐藤が”とんでもない”と言わんばかりに引き止めてきた。
「今、浴衣!着ている自覚無いんだろ?」そう言って目を細める佐藤。
「浴衣?・・・浴衣ってあ!・・・」佐藤の親父みたいな(笑)視線にはじめて自分の着ているものに気付くぼく(笑)
それは、佳子たちの選んでくれた(涙)紫の浴衣!だった事に・・・
「いくらなんでもそこ格好じゃ」
「うん・・・拙いね」ぼくはそう答えてボディガードをつけるか着替えるか考えていたが、じっと見つめる佐藤の視線をなぜか感じた(笑)
「委員長?・・・どうかした?」
「え・・あ・・あの・・・」目をそらしながらしどろもどろに答える佐藤(笑)
「何か・・ついてる?」ぼくは浴衣を確認しながら佐藤に聞き返した。
「そ・・そんな・・ことは・・・ないです・・・」まだ、しどろもどろの佐藤にぼくはピン!と来るものを感じて
「・・・ねぇ・・・佐藤君♪・・・」そう”委員長”といわず”佐藤”と言って上目使いに見上げた。
「な・・・なにかな・・・斉藤さん・・・」さっきより、しどろもどろである(笑)
「ボディガード・・・佐藤君でも良いんだよね♪」
「え?」ぼくの言葉に驚く佐藤!
「一緒に行こッ(ハート)」ぼくは委員長の手を握って、一緒に教室を後にしていた。
「委員長・・・なにか面白い企画知らないの?」各クラスを覗きながらぼくは佐藤に聞いていた。
そんなぼくの事なんか気にしていないのか、ずっと黙ったままの佐藤。
「委員長?・・・なにか?・・・」ぼくはなにも言わない佐藤が気になって顔を見つめると、真っ赤な顔で佐藤は歩いていたのだ(笑)
・・・照れてる♪・・・佐藤の顔を見てはっきりと判ってしまった・・・と、いうか間違えようがないが・・・
いつもの自信たっぷりの彼ではなく、借りてきた子犬のように小さくなっている。
・・・しかし、ここまで照れなくたっていいんだけどなぁ・・・顔をチラチラ見ながらぼくはそんな事を考えながら歩いていた。
「委員長?・・・あれ面白そうじゃないのかなぁ?・・・」入り口にイベント同好会?と、書いてある看板を見つけてぼくは佐藤に声を掛けた。
・・・ぼく達だって文化祭楽しんで良いはずだもんね・・・佐藤を引っ張りながら思うぼく。
「・・・イベント同好会か・・・」小さい声で答えながら、佐藤は考え込んでいる。
「・・・なにか、拙いのかな?・・・ねぇ、委員長?」佐藤はまだ考え込んでいるので、ぼくは立ち止まって話しかける事にした。
「・・・面白そうじゃないの?・・ねえ、委員長?」ぼくは佐藤の顔を見ながらそう言ったが、佐藤はなぜか(爆)上の空で聞いているようだった。
「もう!・・・委員長!」なんだか無視!されているようで、頭に来たぼくはいきなり佐藤の腕をとってやった!
「え・・・うわぁ・・・」佐藤は慌ててぼくの顔を見て、腕を外そうとしている。
「やっとぼくのこと気にしてくれたね♪」
「こら・・・斉藤さん・・・」そう言いまだ外そうとして腕を振っている佐藤。
「ぼくの言うこと、気付かなかったから」腕を絡めたままでいうぼく。
「ああはは・・・ごめん・・・でもさ・・・」照れくさそうに言う佐藤は、僕のボソボソ言っている。
「なに?委員長」
「凄く・・・目立っているんだけど?・・・」もっと赤い顔になってそう言う佐藤。
「うん?」佐藤の言葉に辺りを見廻すと、なんだか全員の視線を感じた(汗)
歩いている人からも、窓の影からも・・・重い視線!を感じてしまうのだ。
「あ・・・あはは・・・」背中に冷たい汗を感じながら、ぼくは佐藤の腕を組んだままでイベント同好会の部屋に入っていった。
ピカ!・パシャ
「うわぁ、なに?」ぼくは突然の事に佐藤の腕に抱きついてしまった!
「ち・・・ちょ・・ちょっと・・・和美ちゃん・・・」佐藤は照れているような困ったような声を出している。
「・・・へ・・・委員長?・・・」
「あの・・・ム・・・ネ・・・」赤くなりながらそう言う佐藤。
「・・・え・・・」目を向けるとぼくのささやかな(にせもん(笑の))ムネが、佐藤にぴったりくっついている。
・・・あ、これで佐藤は・・・すこし笑いながら顔を上げると、佐藤と目が合ってしまった。
佐藤の赤い顔がさらに真っ赤に変わって行く・・・
「・・・(たら〜)・・・」その変わりように、ぼくの背中をまた冷たいものが流れて行った・・・
「委員長・・ゴメン!」ぼくは慌てて腕を離した。
「こ・・・ここ、写真多いね」ぎこちなく部屋の中を見渡しながら、話題を変えようとしているぼく。
「イ・・・イベント同好会だから・・・」佐藤もぎこちなく見渡している。
「あちこちに行って、イベントを催したり撮影したりしているようだね」佐藤はかなり落ち着いたようで、声が静かになってきている。
・・・ふぅ、やっといつもの佐藤に・・・チラチラ見ながら落ち着いた佐藤に、ほっとしているぼく。
・・・でも、ああも照れられるとなぁ・・・写真を見ながらさっきの事を思い出し
・・・ぼくの事、どう思っているのかなぁ・・・そんな事を考えていた。
「これ・・・去年の文化祭だ」ぼくが写真を見ていると、佐藤が近くにきて一緒に見ている。
「あぁ・・・確かに・・・」そう言って写真を探すように目を佐藤は動かして
「これ・・・傑作なんだよ、斎藤さん・・・」
「なにが・・・委員長?」
「だってさ・・・晶先生!がさ・・・」そう言って笑いながらぼくの事を見つめ
「文化祭の美人コンテスト優勝しちゃったんだからさ(笑)
「そうなんだ?・・ええぇ???」つい口にだし見返すぼく。
「「あ!」」
また、一瞬にして真っ赤になる佐藤!
そんな佐藤につられ?ぼくも顔を赤くしてしまい
二人して俯いてしまった(笑)
ピカ!・パシャ
「「え・・・まただ」」ぼく達は突然のフラッシュに廻りを見渡したが、写真を撮っているような人はいなかった。
「委員長・・・もう、出よう・・・」ぼくがそう言うと佐藤は頷いて、写真を見ながら出口に歩きだした。
・・・冬のスキー、日の出・・・写真は段々新しいものに変わっていく。
・・・色んなとこ行って写真撮っているんだ・・・ぼくは写真を見てそんな事を思っていた。
「・・・これ・・こ・・この間に・・・」佐藤はそう言いながらいきなり立ち止まり
「海の時の写真じゃないか!」そう言い目をぱちくりさせている。
「まさかぁ〜・・・あれってイベントって規模じゃあ・・・」ぼくは佐藤を笑いながら写真を見つめると、浴衣姿のぼくが写っている!
「え!・・・うそ」ぼくは写真を見て固まってしまった。
「こっちは・・・”ミス”に決まったときのだ・・」
「まさか?」佐藤の言葉に別なのを見ると、それはまさしく箱を貰っているぼくだった;;;
・・・誰がいったい・・・ぼくは固まってただ写真を見つめていただけだった。
「こ・・これ・・・さ・・斎藤さん」佐藤は何かを見つけてぼくを呼んだ!
「・・・な・・なに・・・」さっきの事で力尽きたぼくはゆっくり顔を佐藤に向ける。
「・・・ここの写真の・・・」そんなぼくに佐藤はぼそぼそ言っている。
「・・・写真の?・・・」
「写真の購入希望者だ」佐藤はそう言ってノートを見開いた。
「ええ〜」
ぼくは佐藤からノートを取り、書いてある字を見つめて頭の中が真っ白くなってしまった。
上から下までぎっしり書きこまれていたからだ!
「こ・・・こんなにも・・・」呟いたぼくの手からノートが落ちて、床の上に広がった。
「・・・戻ろう!・・・」佐藤はそう言ってぼくを見たが、さっきの事で固まったままだった!
「か・・・和美ちゃん?・・・」佐藤はそう言いながらぼくの腕を引いてイベント同好会を後にしていた。
10話に続く
ども、mk8426です。今週の週刊「和美ちゃん」は1日遅れです(爆)。
どうやらあらゆる場面でフォーカスされちゃっているようです(古)。これも人気者の宿命・・・と一言で片付けていいものやら(汗)。
2004.04.08 mk8426