和美ちゃんスクールライフ
和美ちゃん 8話文化祭編?
作:kagerou6
「今度の文化祭なんですが」委員長の佐藤はそう言って黒板に議題を書きこんでいく!
二学期が始まってまだ二日!目のHR。
世間一般?では、宿題やら提出物やらのはずなのだが・・・この学校では文化祭の準備が始まっていた!
それなぜかって?
理由は簡単!
それが伝統!だからなのだ!
この学校では、夏ボケや遊び疲れで(涙)勉強に身の入らない2学期が始まって間のないこの時期、文化?祭をやっているのだ!
夏の遊び残しをここで発散させよう?という考えらしいのだが?
実際は、ただ晶達教師が遊び足りない!から・・・とういうのが真相だったりする(笑)
「なにかウチらしい意見はないですか?」そう言って佐藤はクラス中を見まわした。
「何だっていいじゃん・・・うぐぇ・・・」独り言のように呟いていた田中をチョークが直撃!撃沈(笑)した。
「意見は手を上げて言うように・・・田中君」壇上から佐藤がそう言うが早いか投げつけていたのだ!
そのあまりに見事なチョーク投げ!に、一瞬我を忘れ見つめていたが、誰も騒がない事に逆に気になっていた。
・・・あれ?・・・誰も気付いてないの?・・・
そんな事を考えながら、ぼくは周りを見回したが誰も気にしていないようだった?
・・・え?・・・なんで?・・・意外な状況にぼくは、つい周りを気にしないできょろきょろしてしまった!
「・・・和美・・・どうしたの♪」後から志乃が笑いながらそう言ってきた。
「え・・・だって・・・田中君を・・・あれ?・・・」
「まだ慣れてないの♪・・・和美」志乃はクスクス笑いながらそうぼくに言った。
「慣れてない?・・・なんで?」
「このクラス・・・田中君高木君ほか、個性的な人が多いでしょ?」志乃の言葉にぼくは頷いた。
「確かに・・・そうかもしれないけど・・・」ぼくは考えながら志乃を見ていた。
・・・しかし、これはやはり・・・常識的な事を考えていたぼくに志乃は気づいたのか笑っている。
「ねえ・・志乃」
「和美の言いたいこと判るわ・・・でもね♪」
「でも?・・なに・・・」
「佐藤君は・・・」そう言いながら志乃はぼくを見つめている。
「佐藤・・君は?・・」ぼくは息を飲んで志乃を見つめていた。
「佐藤君は・・・このクラスの委員長だもん♪・・・」
その言葉にぼくはつい納得(笑)してしまった!
個性派ぞろいのこのクラス・・・最たるは和美なのだが(笑)・・・それを纏めている委員長!が普通なわけはない!
田中、高木等学校トップクラスの変わり者(涙)がいるこのクラス!
それを纏めるのは普通じゃまず無理のはず!
つまり、佐藤もかなりのツワモノ?と、いうわけなのだ。
そして、こんな事が平然と行われるこのクラス全体がかなり・・・・
「例年ですと・・・」佐藤はそういって、過去のデータを書き込んで行く。
「このように・・・”喫茶店”等がいいのですが・・・」
「だったら・・・それに決めればいいじゃん?」そうまた呟く・・・復活?・・・した田中に新しいチョークが空を駆けていく。
壇上から佐藤が田中に向かって投げていたのだ!
田中は一瞬ニヤリとし、サッと教科書でガードを立てた!
が!・・・クラストップと最下位予備軍?の差が現れた!
チョークは教科書でなくペンケースに当たり、脇から跳弾!になって襲い掛かったのだ!
「パコ〜ン(笑)」
いい音とともにまた田中は沈んでいった(笑)
「懲りないな・・・田中」ポツリそう言うと、佐藤は何事のなかった?かのように議事に戻っていた。
「田中君以外・・・意見はないのですか?」黒板に書きながらそう言う佐藤。
「喫茶店・・・ありきたりじゃないですか?委員長?」亜紀はそう言い、周りに目を向けた。
「はい、は〜い!」それを待っていたかのように?佳子は大きく手を上げていた。
「鈴木さん・・・何か?」
「委員長・・・このクラスには・・・」そう言いながら佳子はぼくと、そしてエリーに目を向けている。
「委員長も知っている通り・・・ミス!がいるじゃないですか♪」
佳子はそう言い、ニヤリとすると着席した。
「・・・委員長?・・それって?いったい・・・」壇上の佐藤に向かって男子がそう声を掛けていた。
「・・・だから・・・それは・・・」しどろもどろになりながら何も言えない佐藤。
「そ・・それは・・個人的なことなんで・・・」
「委員長の恋人?なのか」そう言って声が段々大きくなっていく!
「違うけど・・・う〜ん」
佐藤は考えていたが、意を決したようでぼくとエリーに目を向けた。
「皆さんも知っているように・・・ウチのクラスの斎藤さん・エリーさんは夏のイベントで・・・・」佐藤はとうとう夏の事を言い出していた。
「え〜・・・そうなんだ!」「やっぱり・・・俺も見たかったな」佐藤の説明を聞いてクラスのほぼ全員がぼくらを見つめていた。
「ねぇ・・・和美♪」
佳子はそう言いながらぼくのそばに来た。
「なんだよ?佳子?」
「写真あるでしょ?」佳子はそう言ってぼくの事を見つめている。
「なんのだよ?」ぼくは惚けながら、佳子に聞き返した。
「海の写真に決まっているでしょ?」
「そんなのあるわけないだろ!」
「どうしてさ?」佳子は楽しそうにそう言って笑っていた。
「恥ずかしいから・・・」
「恥ずかしいって・・・これの事?・・・」佳子はそう言ってポケットから写真を取り出した。
「佳子・・・それって・・・まさか・・・」ぼくは顔から血が引いていくのを感じながら聞いていた。
「もちろん♪」
「佳子・・・返せ!」そう言いながら佳子から写真を取り返そうとしたが、運悪く写真がぼくの手をすり抜けていった。
「「「おお!・・・これかい!」」」
写真を見た男子がそう叫びながら(笑)順に写真を廻している。
「もう・・・手遅れね♪」佳子はそう言ってニヤリと笑った。
「皆・・・和美ちゃんの浴衣どうだった?」突然佳子が言い出すと、クラスの男子が一斉に反応した。
「「「可愛かったぞ〜」」」
「それじゃあ・・・・生で見たいか?〜」
「「「見たいぞ〜〜〜」」」
「それじゃ・・・浴衣で喫茶店だ〜〜〜」
「「「そうしよう♪」」」
まるで、ア○リカ横○クイズのノリである(笑)
結局、佳子の言った事で催し物は決まってしまった・・・そう、”喫茶店”浴衣(涙)”に・・・・
その上、ぼくとエリーのコンテスト写真付きで;;;;
「後は企画をどうするかなんだけど・・・」佐藤はそう言って脇にいたぼくらに話しかけた。
ぼくらを中心にすると決まってしまった以上、当然運営にも参加を強制されてしまったのだ(涙)
「皆得意分野があるから・・・分担して決めたらどうかな?」ぼくは佐藤に提案して、皆にそのことを言う。
「それじゃあ・・・料理の得意な女子集めてメニューを決めて・・・」佐藤は黒板に書いていく。
「レイアウトは・・・俺達がやるよ」そう数人の男子が立ちあがり、佐藤に言う。
「飾りつけは・・・どうしよう?・・・」
「それは俺が考えるよ」佐藤はそう言って担任の姉に振り返った。
「先生・・・こんな風に進めようと思うのですが?」佐藤の言葉に姉はにやりとして一言!
「私も混ぜて!」・・・さすが、姉である(笑)・・・
「たく・・何でぼくが浴衣なんか着て・・・」ぶつぶつ言いながら浴衣に着替えて出て行くと、エリーがピンク!の浴衣を着て立っていた。
「エリー・・それ、どうしたの?」余りの派手な浴衣にぼくは聞いていた。
「これ・・・良いでしょ〜和美」エリーはそう嬉しそうに答えている。
「でも・・・そんな浴衣なかったはず・・・」エリーのを見ながら言うぼく。
「これ・・・佳子があたしにって?・・・」にっこりしながらそう呟くエリー。
・・・ま、まさか・・・佳子・・・その言葉に立ちすくんでいるといきなり肩を叩かれた!
恐怖の大王(笑)がやってきたのである。
「和美のは紫だからね♪」
佳子はそう言いながら袋を差し出した。
「・・・け・・佳子が・・・自分で着たら?・・・」そう言って後ずさりするぼく。
「和美・・・加減観念しなさい♪」
いつのまにか佳子他大勢(笑)はそう言いながら浴衣♪をもってぼくに迫ってくる。
「だから・・・ぼくじゃなくたって・・・」なんとか交わそうとして、壁伝いに逃げ回るぼく。
「なんでよ?・・・せっかく貴方の為に用意したのに?」亜紀はそう言って真新しい浴衣を袋から取り出した!
「可愛いでしょ?・・この浴衣!」
亜紀はそう言いながら他の女子に見せている。
「「「いいな・・・和美?」」」
「だったら・・・ぼくじゃなくて、着たい人が・・・」
「「「「シャラップ!」」」」
突然ぼくを睨みつける彼女達!
「和美は・・・クラスのこと考えてくれないんだ(涙)」
一人がわざとっぽく、泣き出すと一斉?にハンカチを取り出す彼女達?
「・・・和美の・・・」佳子がハンカチを噛みながらそんなこと言うと、
「「「「和美の薄情もの!」」」」
泣いていたはず?の彼女達も一斉に口をそろえて言い出し、またハンカチを咥えた!
あまりに見事な動きにぼくは唖然としていた!
・・・おいおい、まさかこんな事、稽古したんじゃないだろうな?・・・
そう勘ぐりたくなるほど見事な調和!だった。
「判った・・・ぼくがそれを着ればいいんでしょ?」
「初めからそう言えばいいのよ!和美♪」佳子はそう言って浴衣を差し出した。
・・・やっぱり、佳子め〜・・・彼女を睨みながら浴衣を握り締めていた。
「さてさて・・・寄ってらっしゃい見てらっしゃい!」
クラスの入り口で田中はそう言って客引き(笑)をしていた。
開店してからお客は上々!
なんてったって!浴衣!なのである(おいおい)
「お客さん・・・途切れないね」ぼくはテーブルを片付けながら志乃に話しかけた。
「暑いからね・・・今日は」志乃はそう答えながらグラスを片付け、椅子を整えていく。
・・・そうかな?・・・それにしたって・・・ぼくはまた、指名(?)されてトレイにグラスを載せた。
「どうぞ♪」ぼくは座っているお客の前にコースターを置き、グラスを載せる。
「ご注文は以上で宜しいでしょうか?」そう言って席を離れていくぼく。
「志乃さぁ・・・さっきから”ぼく”ばっかり運んでいるんだけど・・・」戻ってつい愚痴を言っているぼく。
「そう?・・私は楽だから、気にしてないわ♪」
「そんな・・・なんで”ぼく”ばっかりなんだ?」
「ま・・・和美が可愛いからじゃないのかな?」志乃はそう言って笑った!
「斎藤さんできたよ」そう言って出されたアイスコーヒーを載せまた客席に向かう。
「お待ちどうさまでした♪」そう言ってコースターを置きグラスの載せた。
「では・・・ごゆっくり・・・」そう言い裏に戻るぼく。
「和美・・・私疲れた・・・」後の控えに戻るとエリーもそう言いながら戻ってくる。
「うん・・・ぼくもだよ、エリー・・・」そう言ってぼくはエリーも座れるように少し脇に動いてやった。
「さっきから・・・同じ人来ているような気がするの」エリーはそんな事を言っている。
「そうなの?気付かなかった」ぼくはそう答えたが、これが学校全体を巻き込んだ騒動になるとはこの時点では誰も考え付きもしなかった!
9話へ続く
ども、mk8426です。今週の週刊「和美ちゃん」ですよ(笑)。
2学期が始まって早々に文化祭。しかも、また嵌められてますし(爆)。さて、この後どうなるんでしょうか?
2004.03.31 mk8426