プロポーズな?あの娘

喫茶KUBOTA・6

作:kagerou6

 

 

「・・・お帰り♪・・・」

ドアを開けると姉の声が聞こえてきた。
その声は明かに朝美さんとの間になにかあった事を期待している・・・そんな調子の声だった。
・・・知らない訳ないモンなぁ・・・

「あんな人なんて・・・言って・・・」

ぼくはそう言いかけ、人がいる事に気付いて言葉を停めた。
その人がこっちを振り向いて、目が合ったからだ。
ぼくは一瞬にして、その人・・・彼女から目が離せなくなっていた。
だって、彼女は・・・

「「「「うわぁ〜キレイなお姉さんだぁ〜〜〜♪」」」」

一緒に入ってきた四人が口を揃えて言っているくらい、とっても美人だったから!
そんなぼくらに彼女は微笑んでぼくの事を見つめていた。

「真美・・・彼はどうしたの?」そう言う姉を無視してぼくは四人を座らせ、カウンターの奥に入っていった。
「・・・何かあったの?・・・」姉はそう言いながらじっと見つめていたけど、ぼくは無視してコップと大皿を上げた。
「ねえ、真美?」
「しらないよ・・・あんなやつなんか(怒)」ぼくはアイスコーヒー4つとサンドイッチを作って、四人の座っているテーブルまで運び
「これ、今日のお礼ね」そう言って置き隣りに座った。

「あの時皆が来てくれて嬉しかったよ」ぼくがそう言うと四人は食べる事をやめて、じっとぼくの事を見つめている。
「あの時は・・・ほんと、頼もしかったなぁ〜」
「まあ、何時だって君の事は守ってみせるさ!」ぼくにそう言う木村!
「どこからでも駆け付けるから」これは武田だ。
「困ったときは君の代わりになってあげるから」そう言う川島。
「いつでも側にいるから・・・寝ているときだって・・・」そう言う山口を3人が睨み付け!

ドガバギ!

あっという間に袋叩きにする(笑)
「まぁまぁ・・・皆の気持ちはわかったから・・・」ぼくは四人にそう言っていた。

「また今度ね」四人を送りだし、テーブルを片付けるぼく。
「真美?・・・彼は?」
「姉さん!」ぼくはそう言い、姉を見つめる。
「な・・・何よ?」そんなぼくに姉は少したじろいていた。
「いくら姉さんの友人だからって・・・アレはないでしょう!・・・」
「ん?・・・あいつは真美に?・・・」

「そうだよ・・・危なかったんだから(怒)」

ぼくはゼイゼイ肩で息をしながら、姉にさっきの出来事を全部伝えた。
その事に姉ともう一人の人は、ただ頷くだけだった。

「もう、出入り禁止ね・・・あの人は・・・」カウンターにコップを置いて、ぼくは姉に振り向きそう言った。
「来ても・・・ぼく、相手しないからね」
「そうね・・・しかたないよね」姉はそう言って、隣りに座っている女性に目を向けた。
「まったくね」それを合図にしたかのように、その人もそう言う。

「あ、真美・・・そこにいるならコーヒー作ってよ」姉は片付けをしているぼくにそう言ってカップを掲げた。
「もう・・・着替えたいんだけどなぁ」
「いいじゃない?・・・その格好って、つい襲いたくなる(笑)わね」
姉がそういい、相手も同じように頷いた。
「勘弁してよ・・・あんな事もう2度とごめんだかんね!」サーバーを持ったまま姉のところに行き、コーヒーを継ぎ足す。
「お代わり、どうです?」彼女に話しかけると、彼女は頷いて微笑んでいた。
・・・ほんと、ステキな人だな・・・コーヒーを注ぎながら、つい見惚れているぼく(笑)

「可愛いわね」一口コーヒーを飲んだ彼女はいきなりそう言い出していた。
「え?」驚いてじっと見つめるぼくに
「朝美が襲いたくなるのも無理ないわ♪」そう言ってじっと見つめている(笑)
「えぇ!?」
「私だって・・・襲いたくなりそう(ハート)だから♪・・・」
「ええええええ・・・・・・」サーバーを持ったままカウンターまで後ずさりするぼく。
「まじですか?」
「ウソ!」彼女はそう言ってまたカップに口をつけた。

「あの・・・姉さん?」恐る恐る(笑)近付きながら、姉に
「この人は?・・・いったい?」・・・朝美さんのなんなの?・・・そう言いかけて止めた。
彼女が先に言い始めたからだ!

「あたしは二人の友人なのよ」彼女はそう言ってぼくの事を見つめたまま
「あたしの事、どう思う?」突然聞き出した。
「どうって・・・そう聞かれても・・・」突然の事になにも言えず、ただ同じように見つめ返すだけのぼく。
「おかしいかな・・・このお洋服?」
「いえ・・・とっても似合っていますよ・・・」
「ホントに?」
「ええ、とっても・・・貴女にぴったりだと・・・」
そう言うぼくに二人はいきなり笑い出した。

「なにか、変な事いった?」笑っている二人にぼくがそう言うと、

「朝美と逆なのよ♪」

姉は笑いながらそう言った。
・・・朝美さんと・・・逆?・・・ぼくは姉の言った言葉を考えながら彼女の事を見つめた。
・・・静かだし、逆といえばそうだけど?・・・静かに笑っている彼女は、なにも言わないで見つめ返している。
・・・とっても女らしいところ?かな、朝美さんは男らしいし(笑)・・・
・・・ん?男らしい?・・・って、まさか(汗)・・・ぼくの背中を一瞬冷たいものが流れた。
・・・こんなキレイな人が・・・そんな事は・・・
そんなぼくに気付いたのか、彼女は静かに頷いた。

「嘘でしょ・・・どう見たって・・・」ぼくはだらしなく口を開けたまま

「姉さんより女らしいもの」

「バカモノ!」

言い切ると同時に姉の拳が頭を襲った(涙)

「彼は聡って名前なの」姉は拳に息を吹きかけながらそう言う。
・・・痛いなら加減しろよ・・・ぼくは頭を抱えたまま、彼?の方に目を向けた。
涼しげなブラウスにフレアスカートを着ている彼女は、ごく普通の女の人にしか見えなかった。
散歩をしていて、何気なく喫茶店に立ち寄った・・・そんな雰囲気で佇んでいる。
「ホントに・・・男の人なんですか?」余りの自然さに、つい聞いているばかなぼく(笑)
「ええ・・・そうよ」彼はそう言って微笑む。
そう・・・笑う!ではなく、微笑むと言う言葉がぴったりなのだ。
ぼくはただ何も言えなかった。

「そんなに見つめないで欲しいわ」カップを置いてそう呟く彼女。
「あ・・・見つめてました?」そう言われて、ぼくは照れて下を向く。
「女のこに見つめられると、恥ずかしいじゃない?」じっとぼくの事を見つめながら、そう言っていた。
「あ、あの・・・ぼくなんて・・・」どう答えて良いのか判らないぼく。
「貴女くらい可愛いと、良いんだけどね」そう言って彼女は微笑み、ぼくはなにも言えないでいた。

「あ・・・もう、こんな時間」彼女?は手首の時計を見てそう言うと立ちあがった。
「それじゃあ、今度はゆっくり来るからね」バックを肩にかけながら彼女は姉にそう言い、ドアに向かって歩き始めた。
「あ・・・鍵開けないと・・・」ぼくは追いかけ、ドアの鍵を開ける。
「また、いらして下さいね」ドアを開け外に出て、彼女が出てくるのを待っているぼく。
「そうね、今度はゆっくりとね」そう言って外に出ると、ぼくの事を見つめ出している。
「あの、なにか?」
「さっきの子達・・・真美ちゃんの彼氏?」
「いえ・・・そんなんじゃあないです!」つい思いっきり言っているぼく(汗)
「ホントに?・・・だって随分仲良さそうじゃない?」
「だ・・・だって、じょ・・常連さんだし・・・」そう、なんとか答えるぼく・・・
「それだけなのかな・・・とてもそうは見えなかったわ」
「それだけです!」きっぱり言い切るぼく!
その言葉になぜか嬉しそうな顔をする彼女?であった。

「今度は”普通”の格好で来させて頂くわ♪」そう言ってまたぼくの事を見つめる。
「え?」
「なんでもないのよ」そう言いながら彼女は一旦背伸びをして、店先に置いてある車に向かい出した。

「これですか?」赤い小さな車のドアノブを持つ彼女に、そう聞いているぼく。
「これは借りている車なの」そう言うと鍵を開け、バックを助手席に置いた。
「じゃあ、この車って?」
「それはね・・・」そう言いかけ、
「あ、荷物・・・預かってくるんだった」彼女はそういうとまた店に戻っていった。
・・・荷物?・・なんの事かな?・・・ぼくは彼女が戻ってくるまで、車の脇で待っていた。
・・・姉さんも一緒に忘れているんだろうなぁ・・・時間が掛かっている事にそう思っていると、店から姉と一緒に彼女は出てきた。

「もう、大事なもの忘れるなんて・・・」姉はそう言いながら近付いてくる。
「なによ、雅美だって・・・忘れてたくせに・・・」
「まさか、忘れるなんて思っていないじゃない?」
「また・・・そうやって人のせいにするんだから」
どう聞いても女同士の会話にしか聞こえない。
・・・まさか、ホントは女の人?・・・そう思っているぼくだった。

「あ・・・車見ていてくれたんだ♪」そう彼女は言う。
「だって、すぐ戻ると思っていたから・・・」そう言い返し
「ホントは・・・女の人なんじゃあ?・・・」つい聞いているぼく。
「え?」ぼくの言葉に姉と二人で固まり、なにも言わないで見つめ返してきた。
・・・違うのかなぁ?・・・そう感じて彼女を見つめると、後に立つ物体?にぼくは視線がクギ付けになってしまった!
そんなぼくに彼女は気付いて後を振りかえり、相手を見て微笑むと

「真美ちゃんの事、襲ったのか〜〜〜」

そう言うが早いか右の拳が朝美さんのアゴを捕らえた!
「ま・・・まって、聡・・・」

「問答無用じゃぁ〜〜〜」

そう言ってたこ殴りにする彼女!
それは先ほどの佇まいからは、想像も出来ない姿だった(爆)

「これ・・・私が処分しておくから」そう言うと、朝美さんを車に放り込みエンジンをかけた。
その様子に何も言えない姉とぼく。
余りのギャップに頭が混乱していたからだ!
「今度はゆっくり会いに来るから」そう言って、車を動かしだした。
「あ・・・彼?の荷物・・・」・・持って・・そう言いかけたぼくに

「今度デートしようね♪」

走り出した車からそう言う彼女?
「え?」驚いて聞き返そうとしたときには、もう見えなくなっていた!
「真美、モテルわね(笑)」姉はそう言うと店に入っていった。
ぼくは取り残されたまま、さっきの彼女の言葉が頭の中を駆け巡っていた!

 

2002.11.13  kagerou6


わははははは!
いや、もう、ねぇ(爆)。
また出ましたよ新キャラ(笑)しかもまたもやTVキャラ(爆笑)。
一体何者なんだ聡さん。さあ、次が出るまでみんなで考えよう!

2002.11.13 mk8426

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